
先日のこと。
お隣山梨は北杜市まで縄文ツアーへ。
縄文の旅は長野だけでも大変忙しいのだが、
特に八ヶ岳まわりは県境など(当然)関係なく一大縄文パラダイス。
日本遺産に指定されたのもあり、気になっていた。
写真は、金生遺跡。八ヶ岳の景色がこの上なく良い。
縄文遺跡で共通しているのは「ただただ気持ちいい」ということ。
景色がいい、見通しがいい、超開放的。
グラビアの撮影にもきっとぴったり。
史跡公園などになっているので一帯に近代的なものが何もない。
きっと昔も同じような景色だったのだろうか、と想像する。
温かくなったら縄文遺跡ピクニックすることに決めている。

北杜考古資料館。
ここにある「ちゅうた君」という土偶は、そのかわいげな名前に反して、
数ある土偶の中でも「異型」な雰囲気の持ち主。
なんともミステリアス、怖さすら感じる。。。
帰ってきて数日後、夢に出てきて、うなされた。w
でも当時から本当にそんなパワーの持ち主だったのかもしれない。
こちらは「ちゅうた君」ではない、かわいらしい皆さん。

北杜市で何度も見かけた丸石の道祖神。
山梨は球体の道祖神があると聞いてはいたが、
まさか、ここまで丸いとは。。。
インディージョーンズの映画だったら、
何かスイッチを踏むとごろごろ転がってくる罠のようだ。

金生遺跡には、大きな配石遺構(石を並べたもの)があるが、
石を崇める心みたいなものが、なんだかこの当時から現代まで
引き継がれているような気がしたのでした。が、果たして。
Posted by 小林新 at
23:53

春を告げるものといえば桜ですが、
この冬、毎年とても楽しみにしていた桜が
切られてしまいました。
お墓の中の一本桜。
おそらくソメイヨシノとは違う趣きで、
寿齢もかなりと思しき、とても立派な桜でした。が、
一瞬にして町から消えてしまわれた。
言いようのない虚無感。本当に残念。

スタジオ前のケヤキ並木もなくなってしまった。
こちらは引越しだそうですが、
スタジオから季節を感じさせてくれる大切な景色。
特に芽吹きの季節は、若葉色の風が見えるようで好きでした。
やはり寂しい春です。
そんな”木ロス”ぎみな私のもとに先日、木からのギフトが届く。

ラジモ!でご紹介した「小谷樹液プロジェクト」。
小谷村の森のイタヤカエデの樹液を、メープルシロップの精製など、
地域の資源として活かせないかと立ち上げられたプロジェクトです。
カブトムシがべろんべろん舐めている
どろんどろんの樹液のイメージとは違う、水のような樹液。
ほとんどが水分で、糖分は2~3%。
飲んでみるとほんのり甘く、鼻に抜ける芳醇な木の香り。
喉で森林浴を楽しむ感じ。
これがカエデの幹の中を流れているのかと思うと、
ほんとに木の血というか、命のカケラを頂いている気持ち。

これを使って、カレーを作ってみるといいよと聞いて作ってみた。
水なし。樹液だけで作ったカレー。
口当たりがほんのり甘くて、後からスパイスが香る絶品カレーに!
樹液だけで淹れた紅茶もとてもおいしかった。
小谷のイタヤカエデのみなさんからパワーを頂いた心地です。
ちなみに、我が家の家族の名前の漢字には
全員「木」がつくことに今年の年賀状で気づきました。
これからも木のみなさんとの縁を大事にしたいと思います。
Posted by 小林新 at
19:27