
今日は朝一番で「しょならさん」参り。
気になっていた修那羅山安宮神社(筑北村)の
石神仏たちに会いにいってきました。
江戸時代”最後の修験者”といわれる修那羅大天武さんが開いた神社境内には、
あの佐久間象山はじめ、信者たちから奉納された石神仏が
実に800以上、祀られています。
その一部は、長い年月を経て、丸ごと苔に覆われ、
雨風にも浸食され、ほぼ森と一体化しているご様子。

「なんか…こわ」と思う人もいるかもしれません、が、
この石神仏さまが実にユーモラスなのです。
神仏習合や民俗信仰のものをベースに、
庶民感覚で自由に神仏を作っちゃってる感じ。
そこに、当時の人々の素朴な祈りや願いが見えてくるようです。

よい酒が出来ますように。お酒の神様、酒泉童子。
お酒好きとして思わず手を合わせる。

五穀豊穣の気持ちはすごく伝わってきますが、「一粒万倍神」て。笑
言霊神様シリーズは他にも「山之神」とか「縁結神」とかおられましたが、
やはりナンバー1はこちら。

「催促金神」
貸した金、返せよ神ってことですね。笑
神様に祈りたいほど、よっぽど延滞されていたのでしょうか。

こちらは、もはやなんの石神仏かわからない。
ピュアスマイルおかっぱ少女に、心ほっこり。
どこかコミカルで、ユルさも香るクオリティは、
庶民が仏師のようなプロではなく、
村の石屋さんなどに頼んだものが多いから。
そんな話もお聞きしました。
百年あまり前の人々も、今と同じように日々の中で
一喜一憂し、時に、想いを神仏に託していたのだなあ。
古の祈りの形の一端に触れられた、よき時間でした。

さて。さらに遡って、、、およそ5000年前。
今の信州にいた人々は、これをどういう気持ちで作っていたんでしょ。
おんなじように、そういう想像を巡らす時間が楽しい縄文見物でありまス。