日々是天ぷら。

小林新

2018年04月24日 23:56



 
  
日々是天ぷら、である。
今年は早くも山菜の季節。
山の味覚を例年より早めに楽しめるのは嬉しいもんですが、
なんかちょっと複雑。。。で、でもうまい!やっぱりうまい!
  
こしあぶらとたらのめを、たぁんと頂きました。 
 
昨日の番組でも話しましたが、
揚げ物は揚げたてを手でつまんで食べたい。
もうちょっと言うと、出来たら立って食べたい。
断然、味わいが違う(気がする)。
 
信州の人は天ぷらが好き(な気がする)。
法事の席では必ず天ぷらが出るし、
天ぷらツマミにひたすら瓶ビールを飲んでいる気がするし、
まんじゅうも天ぷらにして揚げてしまうぐらいだし。
 
そして、ラーメンにも入れてしまうのだ。
 

  
ラジモ水曜日コーナー「信濃の飯」にて先週ご紹介しましたが、
松本塩尻界隈には「天ぷらラーメン」なるものを出す食堂があります。
 
初めて聞いたときはなんだそりゃとビックリしましたが、
松本の、知る人ぞ知るその名店で食べたときの感動は今でも忘れません。
  
透き通った黄金色のスープに浮かぶ天ぷら(かき揚げ)。
衣の油があっさりめのスープに適度にコクを加え、食欲を刺激する。
天ぷらのボリュームも絶妙なバランス。
スープを吸ったぶよぶよの衣が反乱を起こすワケでもなく
(それはそれで好きですが)、スープが油まみれにもなることもない。
 
ラーメンの天ぷらトッピング、ではなく、
「天ぷらラーメン」という美しく完成したメニューでした。
  
しかし、その愛すべき名店もこの春、閉店してしまいました。涙
なんとも残念なのですが、、、
これまでありがとうございました、と伝えたいです。
   
  
今亡きあの天ぷらラーメンのことを思い、山菜天ぷらを食す日々。
天ぷら食べ過ぎで胃が重い。。。
やはりぼくも天ぷらなくして生きられない信州の民、なのか。
  
   

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