なつやすみ。

小林新

2015年08月26日 20:08

 
 


なつやすみ。
山から降りてきたら秋でした。

寂しい。


  
ご無沙汰しております。
戻ってきました、小林です。
  
なつやすみは、5日間ほどかけて
嫁様と北アルプスを大冒険してきました。
       
これまでの山行は一泊二日が最大であり、
ここまで長く山にいることは初めてで、そして。
アコガレだったのでした。
 
5日間お風呂に入れなかったけど、
それも本望なのでした。
(4日目ぐらいからお風呂入りたかったけど)
  


今回の山の旅で一番の凛々しさ!鷲羽岳。

新穂高温泉から歩いて、双六小屋へ。
二日目は、双六岳、三俣蓮華岳とピークを超えて三俣山荘。
荷物を置いて、鷲羽岳へ。
三日目、四日目は、北アルプス最奥ともいわれる雲ノ平へピストン。
再び双六小屋へ。
五日目に新穂高温泉へ下ってきました。

毎日平均6時間は歩きました。 
いろんな移動手段がある現代で、
「歩き」のみの移動が許される山歩きって、とても新鮮。 
 
行きたい場所がある。
⇒歩いて7時間か。
⇒じゃ、朝5時から歩くか。14時には着くな。
 
そういう思考回路は普段じゃあり得ないじゃないですか。
7時間なんて歩けるかよ!と。
しかし、そんな思考が毎日歩いて普通になっていく、
こういうのってとても楽しい。
 

 
夢にまで見た雲ノ平は、残念ながら雲ノ中。
このような極楽浄土への道中的景色。
 
伊織さんがGMR!を届けてくださっているとき、
私は、真っ白なガスの中、ずぶぬれねずみで、
ハイマツの中を、急なガレ場を歩いていました。

しかし、そんな折れそうになる心を常に癒してくれたのが、お花畑。
実は8月に山に登ることがあまりなかった僕は、
ここまで高山植物の花々に溢れた光景を見るのはお初。
なんてキレイなのでありましょう。
    


綿毛になったチングルマ。
道中至るところにあり、とても綺麗だった。
 
そして、癒しといえば、ビールも。
   

 
今回何杯頂いたことでしょう。
歩き遂げた喜びと達成感で、その味は毎日格別である。
生ビールが飲める小屋があるのも嬉しい。
    


四日目。二日続いた雨も、夕暮れにはようやくあがり、
美しき夕闇グラデーション。
最終日は☆もとても綺麗でした。
ミルキーウェイもはっきりと見えた。
   
  
  
雲ノ平の雨の夜。
小屋では、これまでの開拓と小屋作りの歴史についての
スライドショーがありました。
  
人の様子も、使っている道具も歴史を感じるその一方で、
山々の景色は今と全く変わっていなかった。
 
雨の中でも、朝もはよから先を急ぎ、
わっせわっせと歩く私達人間達と、
何十年もの間、何も変わらない山々。
その時間の流れのギャップがなんとも可笑しかった。 
       
しかし限られた時間しかない一匹の人間の私は、
もう一回ぐらいは訪れたいぞ、とも思ったのでした。
 
無事帰ってこられたことに感謝しつつ、
また、迎えてくださいネ。
     
    
    

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