日本の夏、郡上八幡。

小林新

2012年08月22日 14:05

  
 
厳しい残暑が続いていますが、
それでも朝晩に混じり始めた涼やかな空気を感じると、
この日中の暑さも愛おしく感じておる日々であります。
  
もう長野の夏も残すところ、わずかなのですなぁん。

  

     
    
先日、岐阜県の郡上八幡に行ってきました。
 
豊かな水と、町中あちらこちら32夜行われる盆踊り
「郡上おどり」が有名なまち。
きっと日本の粋な夏、感じられるんだろうなぁと、
長良川沿いをゆったり進む長良川鉄道ワンマン車両にのって、ガッタゴット。
    
 

 
      
まちの真ん中を流れる吉田川。
子供達が毎日のように、川遊びをしていた。

まち中にこんなにも透き通る清流が流れているなんて。
信州も水がきれいだけど、山の川の水は冷たすぎる。(震)
   
キラキラの川面には、たくさんの鮎釣りおじさん。
郡上で食べた天然の鮎の塩焼き、美味しかったなぁ。
   
 

  
      
待ちに待った「郡上おどり」。
土地の人も、他所の人も、みんなウェルカムの盆踊りです。
  
浴衣を持っていなかったので
それっぽい?格好をして、下駄を借りて、いざ。
この日は、下愛宕町という町の「十八観音祭」。
お盆の時期の“徹夜踊り”が有名ですが、
なんせひと夏に32夜もありますから、
特に8月は、ほぼ毎晩、どこかしらで踊りがあります。スゴイ。
    
 

    
       
踊りは10もあって、屋形の演奏衆の気分?や計らいによって、
DJ的に、どんどん変わっていきます。(これが面白い!)
踊りは少し予習するも、ほとんど見様見真似。
でも、飛び込んじゃうと、段々とわかってきて、周りとなじんでくる。(気がする)
    
まぁ分かりやすく言うと、こんな感じですね。
(最手前が僕ですね。メガネはずしてますね。) 
     
 

  
狭い通りでやるので、踊りの列は、
屋形を中心に50m~100mぐらいになってた気がします。
このほそながーーーーーーーーーーーーーーーーーーい輪を、
ひたすら、生バンドDJが鳴らす民謡にのせ踊りを変えながら、回るわけです。
 
「はっるこまッ!はっるこまッ!」(←お気に入り)と歌い、
下駄を蹴り鳴らし、手をたたき、この日は、ひたすら3時間。
たたたた楽しすぎる!(疲)
    
   
町の人はみなとてもカッコよく踊る。
おじいさんおばあさんはもちろん、おとうさんおかあさん。
おにいさん、おねえさん、小さな子供達。
 
茶髪のギャル系にーさんねーさんも、
曲が流れた途端、キリっとなって、流れるように踊る。
水の中を当たり前に泳ぐ魚のように、涼しげに、そして楽しげに踊る。
   
   

 
  
きっと踊りが日常の一部、なんだろうなぁ。
ステキな町があるんだなぁ。
そしてこれを江戸時代から大切に守り抜いてきた町が、
またスゴイなぁと思うのでした。
   
   
外を知って、改めて興味がわく足下の土地。
長野にも、郡上踊りと同じ国重要無形文化財に指定されている
阿南町に「新野の盆踊り」という徹夜踊りがあるんだよなぁ。
いつかいってみたいなぁ。
    
    

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