笑顔のおふたりは、栄村森林組合の広瀬明彦さんと、
NPO栄村ネットワークの渡邉さん。
夏にヒメボタルを見に行って以来の再会です。
<参考>
「茄子と蛍」/
http://fmnarata.naganoblog.jp/e779440.html
「6月、栄村。」/
http://fmnarata.naganoblog.jp/e755864.html
村全体が雪に覆われる直前の先日13日、
おふたりを訪ねて再び、栄村を訪れました。
現在、村は、既に50センチ以上の積雪のようです。
地震を経て初めての、厳しい冬を迎えています。。。
その様子、簡単ですが、レポートします。
まず道路。。。栄村へ通じる国道117号線はもちろん、
村内の道路は、降雪期前の工事ラッシュでした。
国道の路面には至る所にヒビが入り、赤や黄色の線で示されています。
そうした箇所のアスファルトをはがし、新たに敷き直す工事が、
照明をたきながら夜遅くまで行われていました。
また、村道でも破損箇所の応急工事が急ピッチで進んでいました。
すべて、降雪期の“除雪作業”のためです。
わずかな段差でも、例えばブルドーザーの鉄板が引っかかる恐れがあるなど、
重機を使った除雪の大きな支障になるとのことでした。
広瀬さんらも暮らす横倉の仮設住宅は、
“雪囲い”と呼ばれる板がはめ込まれいました。
高さ2mあたりまであり、想像以上の雪深さを感じます。
雪が中に吹き込まないよう、この周りに、
さらにワイヤ入りのビニールシートをかぶせるとのことでした。
続いて、広瀬さんに、ご自宅が被災された青倉地区から、
先日オープンした「さかえ倶楽部スキー場」周辺を案内して頂きました。
こちらは、地震で全壊してしまった「
青倉公民館」の再建築現場です。
雪が降っても作業できるように、
まず壁と屋根の取り付けが行われていました。
冬場、建物内を造作するそうです。
栄村の冬は、やはり1にも2にも雪対策だ、と広瀬さん。
村が豪雪地という認識はありましたが、
初めてその現場や作業を目にして、雪のすさまじさ、実感しました。
仮設住宅など慣れない暮らしの中での作業のご苦労を思うと、胸が痛みます。
この日、広瀬さん、渡邉さんは、
「ここにきてどことなく寂しさを感じている」とおっしゃていました。
3月の地震から、4、5、6月は、
後片付け、農作業などやるべきことに日々追われていた。
しかし、冬を前にある程度やるべきことを終えた今、
次を少し見失っている状況にあるんです、と。
村の風景の変化も、寂しさに繋がっているようでした。
以前来た時には、壊れた家々が、まだそこにありました。
通りには、ボランティアの方々や報道関係者らで賑やかでした。
しかし、通りからは段々と人が減り、
被災した家は今ではすっかり取り壊され、なくなってしまっています。
これまであったものが、なくなってしまった光景は、
やはり大きな寂しさ、虚無感を覚えるようでした。
僕らが、実質的に村の暮らしの何かをお手伝いする時期は過ぎつつありますが、
これからは「栄村を訪れること」が、
村に活気を、村の皆さんに元気を与えるのかなと思います。
今週から「さかえ倶楽部スキー場」がオープンし、
近くの温泉宿泊施設「
トマトの国」も営業を再開しています。
2月には
NPO栄村ネットワーク主催の「雪山トレッキング」のイベントも準備中のようです。
(こちらは広瀬さんが先導リーダーを務めるそうです!)
雪のシーズンには厳しいという方は、雪解け後だっていいと思います。
僕は広瀬さんから、取材を通して、
田舎らしい田舎、多種多様の動植物が暮らす豊かな自然こそが、
栄村の何よりの魅力であることを教えてもらいました。
なんにもない、、、じゃなくて、なんでもある。
「トマトの国」などでも、そうした自然体験プログラムの案内があります。
栄村のでっかな自然に元気をもらい、
そして、村に元気を届ける意味でも、是非、遊びに出掛けてみませんか?
僕も冬場、スノーシュートレッキングにいくぞーい!
※おまけ
今回も例によって広瀬さんに“村遊びの真髄”を教えて頂きました。
村に着くなり、すぐに長靴を履かせられ、雑木林の中へ。笑
こいつを探して・・・。
そうです。天然もののキノコ。
雪が降る直前のこの時期、枯れたナラの木肌に、
株でぶわわッと生える、ヒラタケ、ナメコです。
毎年、楽しみにしているんだそうです。
このナメコの“ナメコ度”の高さはもう感動モノでした!
キラキラと光輝くその姿は、まさに“森のダイヤモンド”。
天然のぬめりに、軍手がもうぐちゃぐちゃ。笑
キノコ鍋にしたら、最高でした。。。ご馳走さまでした。
栄村でのごはんは、こちらもオススメです。
本格中華の「楼蘭」(ろうらん)さん。
山椒効いたスパイシーな麻婆豆腐、とてもおいしかったです!
平日でもかなり混み合ってました。全メニュー、食べたい!