一夏の告白。

小林新

2007年09月04日 00:11

      

  

一夏の恋。

 

いや。毎夏の恋・・・、とでも言うのだろうか。

  

   

 

そんな、夏の恋に、終わりが近づいている。

    

思えば。暑い季節がやってくると、決まって僕は、君に恋をしていた。

  

  

   

君に顔を深くうずめ、眠った、夏の日。

  

君にからませた僕の足には、その温もりが優しく伝わってくる。

 

仄かな柔軟剤の香り。「いい匂い。何、使ってるの?」

    

君は、決まって、いつも何も言わないんだ。

   

  

  

『また夏が終わる。もうサヨナラだね』

  

頭の遠くで人気バンドが歌うお馴染みの曲が聴こえる。 

  

    

  

もう少し、君といたい。君の温もりが忘れられない。  

そのこざっぱりした優しさが、夜になるとたまらなく恋しくなる。

         

でも、もう。そろそろ。サヨナラなんだね。

    

せめてあと一ヶ月は、僕の隣で寝ていてほしいのだけど。。。

      

つまりは。好きなんです。

      

    

   

   

ああ、一夏の恋も、この痛いポエムも、そろそろ終わりを告げる頃。     

    

君の、君の名は・・・、  タオルケット。

         

     

  ぐーがー。